近年は、ストレス社会と呼ばれており、それに伴って口腔顔面領域においても、ストレスとの関連が指摘されている疼痛を訴える患者さんが増えています。原因はまだ解明されておらず、痛みを伝達し知覚する神経回路に障害が生じているのではないか、心理・社会的な要因が関係しているのではないか、様々な説があります。治療は類似の症状を示す疾患(口腔カンジダ症、口腔乾燥症、貧血など)の影響を判断するため、まず検査をし、疾患の影響があればその治療をします。そして、個々の患者さんに対して、うがい薬、漢方薬、抗うつ薬などの薬物療法を行います。